地域の魅力徹底研究セミナー

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江戸・東京文化講座(体験型講座)

◆今回のテーマ:「浮世絵を生んだ技術の探訪」

浮世絵というと、喜多川歌麿、安藤広重など、絵師の名前が浮かびます。しかし、ヨーロッパで高く評価された浮世絵が生まれたのは、和紙、絵の具、彫り、摺りなど、各職人達の卓越した技術があったからです。今回は、そうした技術の源流を探ります。
浮世絵講座イメージ画像
 
◆講座内容 (開始時刻は全て、「午前10時~12時」となっています)
開催日 テーマ 内容 講師
第1回
  9月  1日(月)
和本入門 江戸時代、日本の識字率は世界一と言われています。それを可能にしたのは和本の大量発行であり、木版印刷の技術です。浮世絵を生んだ和紙、版木、摺りといった技術は、和本制作のなかで培われたものでした。 橋口こう之介
(誠心堂書店主、上智大学非常勤講師)
第2回
  9月10日(水)
浮世絵の彫りと摺り 浮世絵の素晴らしさは、その多色刷りです。同じ時代のヨーロッパの多色刷りとは、雲泥の差があります。現代では、数少ない摺り師である上田氏が実演を交えて、彫りと摺りの技術を解説します。

当日の講座レポートはこちら

上田真吾
(常盤書房店主)
第3回
  9月29日(月)
和紙・紙漉き 和紙は洋紙に比べ繊維が10倍程度長いとも言われ、丈夫な紙こそ、多色摺りを可能にし、また長期の保存を可能にした。紙漉き体験もしながら、和紙について考えます。
小津スタッフ
第4回
10月  6日(月)
絵師・葛飾北斎 葛飾北斎の一生を振り返り、絵師の生活を紹介します。また、誰よりも近代絵画の技法を学んだ北斎が、ヨーロッパ絵画に大きな影響を与えた不思議な縁についても、お話しします。
小山周子
(江戸・東京博物館学芸員)
第5回
10月28日(火)
絵の具 日本絵の具は、同じ色でも粒子の大きさで色合いが変わります。例えば、講師の経営する日本画材店では、1600色もの絵の具が売られています。英語も堪能なご主人が絵の具の秘密を紹介します。
杉田桂子
(「金界堂」店主)
受付中

【浮世絵骨子】
江戸の出版文化 錦絵を生み出した源流(和本入門)

18世紀後半から江戸では多色摺りの浮世絵(錦絵)が盛んになった。

そこには出版界がつちかってきた本づくりのノウハウがあった。

板木を彫る・摺るなどの技術だけでなく、絵師を育てた絵本の発行、大衆に受ける本の企画など、などさまざまな創意工夫がなされていた。

本講座では、その江戸の出版事情を紹介し、その熱っぽいさまを知っていただこうと思う。
第1回「和本入門」講師
橋口 侯之介
「和紙・紙漉き」


紙は洋紙に比べ繊維が10倍程度長いとも言われ、丈夫な紙こそ、多色摺りを可能にし、また長期の保存を可能にしました。小津スタッフによる紙漉き体験とともに、和紙の製法、歴史を学びます。

会場に併設された「小津史料館」には、1653年の創業以来の現在までに東京都中央区登録有形文化財として保存指定を受けた古文書1200余点のうち約1000点の資料を順次展示公開しています。こうした資料の解説や、貴賓室に収められた貴重な美術品を鑑賞しながら、浮世絵や和本、日本文化の基礎となった和紙について考えます。

第3回「和紙・紙漉き」講師
小津スタッフ
絵師・葛飾北斎


界に広く認知される浮世絵師・葛飾北斎(1760~1849)は、江戸の本所に生まれ、約70年に及ぶ画業のなかで多彩な創作活動を展開しました。伝統の枠組みにとらわれない独創的な作品は、のちにヨーロッパの画家に影響を与えたことも有名です。
今回の講座では、北斎の長い画業で制作された版画、肉筆画、版本の各作品を紹介いたします。それとともに、画名を次つぎに変えたり、引越しを生涯92回も行ったりなどの並でない人物伝、そして北斎の画料についても記録を読んで探っていきたいと思います。天才と名高い浮世絵師は、いったいどのような生活を送っていたのでしょうか、作品とともにエピソードをお楽しみ下さい。
また、江戸東京博物館で10月7日より11月30日まで開催の「ボストン美術館浮世絵名品展」についても、見どころをお話いたします。

第4回「絵師・葛飾北斎」講師
小山 周子
絵の具


本画の絵具は現存する洞窟壁画(5世紀ころ)により 周辺の天然の土などが使われていたことが証明され 7世紀の高松塚古墳の発見により 大陸から輸入された鉱物の天然絵具(群青、緑青、辰砂など)が使われていたことが分かっている。
その後 仏画 絵巻物 障壁画に国内で調達された天然の土 粘土 鉱物の絵具貝殻の白 染料などが工夫とテクニックによって絵具として見事に継承されていく。
そして江戸時代庶民の美術作品として華開く浮世絵の爆発的発達は18世紀初頭ヨーロッパで開発された合成無機顔料「べろ藍」の出現と大きく関係している。

古来の日本画と浮世絵(木版画)の違いを絵具を通して解説する。
第5回「絵の具」講師
杉田 桂子
紙漉き画像
 
※これまで、全体をとおして受講していただきたくて、全コース一括申込としていましたが、募集人員にいたらなかったので、各回ごとの応募といたします。

受講料
各3200円
◆会場
小津本館ビル(詳細は下のアクセス案内を参照)
◆時間
各10時~12時
◆連絡先
日本文化体験交流塾事務局
メール:info@ijcee.com
TEL:090-1607-5099
FAX:03-3917-8353
 
◆アクセス案内
小津本館マップ
小津本館ビル
(〒103-8435 東京都中央区日本橋本町3-6-2)

※小津和紙は、日本橋で350年の歴史を持つ老舗の紙問屋です。「小津和紙博物舗」や「小津ギャラリー」、約2000点の歴史資料を展示する「小津史料館」も併設されています。


◆最寄口

●銀座線・半蔵門線:「三越前」駅A4出口より徒歩8分
・A4出口を出て右へ、刃物の「木屋」の角を右折、直進。左手に鰹節の「にんべん」、右手にカステラの「文明堂」を通り過ぎて本町2丁目交差点を渡って左へ。昭和通沿いに数分歩いた右手にお店があります。

●JR総武線快速:「新日本橋」駅5番出口より徒歩2分
 
講座申込ボタン
講座の申し込みは左のボタンの「講座・セミナー申し込みページ」から行うか、又は直接info@ijcee.comまで、受講希望講座、氏名、住所、電話を記載のうえ、お申込ください。
問い合わせ先:NPO法人日本文化体験交流塾事務局
TEL090-1607-5099(お気軽にご相談ください)
※カード決済に向けて、新しい申込様式(WEBショップ)を作りました。ただ、カードによるお支払いは現在準備中ですので、当面は会場での「当日払い」に限られせていただきます。
 
江戸東京博物館:「BOSTON美術館 浮世絵名品展」のご案内】
まもなく江戸東京博物館でボストン美術展が公開されます。第4回講座では、江戸・東京博物館の学芸員である小山周子講師が葛飾北斎の一生を紹介するとともに、この美術展の見どころについてもお話します。
ボストン美術館パンフ
明治期にアメリカに渡り、ボストン美術館の一大コレクションとなった浮世絵作品が、一世紀あまりの時を経て、世界の宝となって日本に里帰りします。

本展は、美術評論家・葛飾北斎美術館長の永田生磁氏監修の下、ボストン美術館の浮世絵コレクションを、日本で隔年3回にわたり紹介する展覧会企画の第一弾です。第一回目は、浮世絵の誕生から幕末までの華麗なる浮世絵の歴史を、かつてないスケールで展覧します。

(詳細は左の画像から。PDFファイルが開きます)

10月7日(火)~11月30日(日):江戸東京博物館にて開催予定
 


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