地域の魅力徹底研究セミナー

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JGC岡村氏からのメッセージ

平成20年6月25日水曜日
通訳ガイドの皆さんへ
NPO日本通訳案内士連合 理事長・岡村寛三郎

ウォーキング・ツアー・ガイドのすすめ

通訳ガイドの皆さんのお仕事への日頃のご精進とご清栄とを心よりお喜びいたします。
私たちは、ウォーキング・ツアー・ガイドには利点が多く、すばらしい可能性を秘めたシステムだと考えていますので、以下のように、その考えをご紹介します。

1:ツアー参加者数は十数名までの少人数グループを基準に考えています。
旅行客のどの皆さんとも、絶えず親密な会話を交わせるチャンスに恵まれています。このことが、日本の歴史や文化、日本人の生活ぶりなどについて楽しく語り合える大きな機会として役立ちますから、正に我々ガイドがあこがれている民間外交官としての役割遂行につながりやすくなります。

2:ウォーキング・ツアーという言葉には、ややもすると道路上を歩行しながらのガイドというイメージがありますが、都会でのウォーキング・ツアーでは、実際には公共交通機関を利用したり、伝統や品格を大事にしているお店や博物館・美術館・歴史館などの施設訪問も多く、多様なコースがあります。

3:ツアー・ルートの設定・変更などは、絶えず自分たち自身で考えていきます。季節や天候その他の自然条件、お祭り行事や賑わいなどの社会的条件なども絶えず変化しますから、臨機応変に対応していく必要もあるからです。絶えず、ガイド自身がその様な目で街中や周辺を見つめ、ルートを実際的かつ安全で、かつ参加者たちに十分に満足し楽しんでいただけるものへと、日々、柔軟に変更し続けなければなりません。この必要性は、ガイドの観察眼や環境対応能力を高め、ガイド業務の充実感とやりがい感を高めます。

4:ウォーキング・ツアーガイドのスキルやマニュアルなどは、全国での実施例を参考にしながらも、独自に案出した多くのアイデァを基に、効率的で安全かつ高収益が見込まれる事業とするべく工夫が凝らされています。NPO日本通訳案内士連合(=JGC)主催のウォーキング・ツアー事業に参加される方には、全面的にノウハウ等の伝授をいたします。

5:JGCのシステムでは、(a)ウォーキング・ツアー事業運営を総合的に企画・策定・実行・支援する総務的な部門(プランニング部門)、(b)様々な営業活動に注力する部門(営業部門)、そして(c)ウォーキング・ツアーの実行部隊(現場部門)と三つの部門に分かれます。もちろん、これらの3つの部門は、独立しながらも有機的につながります。そして、事業からの収益は、巧みな配分率等の基準に従って、これ等の部門のそれぞれの担当者に対して公平に分配されます。ただし、複数の部門にまたがる兼任が可能であり、ウォーキング・ツアー事業へのかかわり度合いを深めながら、仕事のやりがいを高めつつ、より多額の収入に預かる機会を確保することも可能です。

6:とりわけ、これ等の3部門のうちのいずれかの部門にだけかかわることにより、一種のパートタイマー的な参加が可能なことです。例えば、家庭や家族の事情などで、1週間の内の僅かな日数のみの勤務であったり、日中の制限された時間帯でのみしか勤務できない場合でも、この事業に参加できる利点があります。チームで活動していますから、万一、家庭の事情や健康などの理由で自分の役割や担当業務をこなせない場合にも、他のチームメイトに肩代わりを依頼できる便利さがあります。


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